望月の歌

みなさん、おはようございます。
昨日の夕方、西の低い空に見えた大きな満月は、不思議な色でとても印象深かったです。後で、実は千年前のこの日に、藤原道長がその月を見て「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 虧(かけ)たることも なしと思へば」という有名(らしい)な歌を詠んだのだそうです。
藤原道長は平安時代の摂政として絶大な権力を握った人物で、晩年に宴会の席で月を見ながら自身の栄華を満月になぞらえて詠ったものだそうです。欠けのない満月を見ながら、まるでこの世は自分のためにあるようだと、権力と富を得、将来も安泰に見えたのですが、その後の生涯は権力は維持しつつも病や次々に子どもたちに先立たれ、本人も苦しみながら最期を迎えるなど、あまり幸福ではなかったようです。
もちろん、私なんかが同じ月を見て、これっぽっちもそんなふうには思えなかったのはむしろ幸いなことなんだと思います。満月は次の瞬間から欠けていくものですから皮肉なものです。むしろ、こんなにも美しいものを私たちのために備えてくださった神様の完全さと栄光を称える者でいたいのです。

“天は神の栄光を語り告げ
大空は御手のわざを告げ知らせる。” 詩篇19:1

今日の夕方、名古屋から米田先生がいらっしゃいます。無事に来られますようお祈りください。

佐々木真輝