みなさん、おはようございます。
今年の芥川賞を受賞した仙台出身の作家が書き上げた『荒れ地の家族』という本を手にして読み始めました。震災によって仕事の道具を全て失い、2年後には奥さんを病気で亡くした植木屋さんが主人公と聞き、なんだか今は花巻におられるHさんを思い浮かべずにはおられずすぐに注文したのでした。先日、話題の映画『すずめの戸締まり』を観たときも、悲しみと痛みがよみがえってなかなか辛かったですが、この本もそれ以上の重みをすでに感じさせます。ゆっくり読んでいくことにします。
人はどうして、そういう悲しい物語を読みたがるのでしょう。自分の心の中に潜んで時々暴れ出す悲しみや痛みと向き合い、寄り添うヒントを求めているのかもしれません。イエス様の慰めを知った者であったとしても、具体的な手がかりを探すものかもしれません。
“悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるからです。” マタイ 5:4
佐々木真輝