みなさん、おはようございます。
昨日の夜、お風呂からあがったところでテレビで大好きな映画(たぶん一番好き)が放送されていました。イタリアの映画監督が戦後のシチリアの映画館を舞台にした少年時代から青年時代の日々を回想する物語です。映画への愛情と郷愁がつまった、泣ける映画です。もちろん、自分が知っている昔の映画文化よりずっと前の時代のものですし、教室では勉強の出来ない子への体罰があったり、子どものくせに映画館でタバコを吸ってたりと、今じゃ考えられないですし、自分の子ども時代もそこまでは酷くありませんでした。でも、なぜか懐かしさを感じます。
昔を懐かしむことが現実逃避だったり、信仰の後退である場合もありますが、失われてしまった本当に大切だったものに気づかされて小さな胸の痛みと共に思い起こしたり、自分を形造ったものが何であるかを思い出させて温かい気持ちになったりします。そうした気持ちもまた、きっと明日のための糧になります。神様は何とも不思議な感情を私たちに与えてくださったものです。でも、悪くないです。
“ヨセフは弟なつかしさに、胸が熱くなって泣きたくなり、急いで奥の部屋に入って、そこで泣いた。” 創世記 43:30
佐々木真輝