世の光

みなさん、おはようございます。
日曜日の午後、車で乗り合わせて釜石に向かい、3.11集会に参加してきました。私は、聖書朗読の箇所を選ぶだけで当日の役割はないはずだったのですが、進行上の都合で司会を担当することになりました。緊張はしませんが集中はしているので、感情に流される場面はほとんどありませんでした。それでも初めて歌う賛美に戸惑っていた皆さんの声が少しずつ大きくなっていったり、ステージ上から見る参加者の皆さんの表情の穏やかさ、**さんが涙をこらえながら聖書を朗読する姿など、ぐっとくる場面はありました。スマホのライトを使ったキャンドルサービスもいちばん綺麗な光景を見られたのはステージ上にいた私だったと思います。
被災地であるかどうかに関わりなく、神様がそれぞれ私たちを遣わしてくださった場所で、神様が委ねてくださった光を灯していくのだ、ということをもう一度覚えることができて良かったです。

“あなたがたは世の光です。山の上にある町は隠れることができません。…あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。” マタイ5:14,16

今日は****さんの誕生日です。祝福を祈ります。

佐々木真輝

鳥肌もの

みなさん、おはようございます。
最近神学校の関係でやりとりをしている、東京の神学校のK教授から「個人的にお知らせしたいことがある」とメールがありました。K先生のお母様が1955年に和賀川でホレチェク先生からバプテスマを受けたのだそうです。しかも、その前にはソレンティノ先生の診療所で働いていたというのです(もしかしたらまだ小さかったポールさんと遊んだりしたのかも知れませんね)。それから東京のクリスチャンカレッジに進んだというのです。晩年は気仙沼のキングスガーデンでご夫婦で過ごされ、震災からほどなく相次いで召されたとのこと。その葬儀の司式をしてくださったのは嶺岸先生だったそうです。
最初、この話しを聞いた時、鳥肌が立ちました。日本のキリスト教界は狭いなあという感想もあるのですが、それ以上に神様の働きが緻密な織物のように私たちを結びつけ、驚くべき景色を描いているのです。今日は、そんな感動を持ちながら、3.11を覚える礼拝に向かいます。

“主よ あなたのみわざは
なんと大きいことでしょう。
あなたの御思いは
あまりにも深いのです。” 詩篇 92:5

今日の午後3時から釜石で「3.11集会」があります。

佐々木真輝

2023-3-12 私の助けはどこから

2023年 3月 12日 礼拝 聖書:詩篇121:1-8

震災から12年経って、今日の午後は釜石で「3.11集会」が開かれます。沿岸被災地に仕える教会が共に礼拝と祈りを捧げ、また遣わされていく、ということをコンセプトに開かれてきた集会ですが、今年はじめてその沿岸で開催されます。今の岩手宣教が震災前の状況から大きく変わっていることを印象づけられます。

しかし、ご存じの通り、震災後も様々な災害がふりかかり、新型コロナやウクライナ戦争など、世界のあり方をひっくり返すような出来事も起こりました。困難が尽きることのない私たちの人生は、私たちの信仰のあり方について何を問いかけているのでしょうか。続きを読む →

あの日のこと

みなさん、おはようございます。
あれから12年です。記憶の風化ということが言われていますが、私はふとしたことで深い感情が揺り動かされて胸が苦しくなったり、涙がこみ上げてくることがあります。家族を含め大切なものを失った人たちにとってはまた別な感覚があるのでしょう。痛みを手放せと無理強いすることも、あの日を忘れるなとも簡単には言えませんが、私自身は私の魂を揺り動かした出来事として幾らかの痛みとともに覚えていたいと思います。
明日は釜石で3.11集会がありますが、この時期に沿岸地域に行くのは初めてです。実際に行ってみないとどんな心持ちになるのか正直分かりません。私たちがどんな感情の濁流や状況の荒波にもまれるとしても、私たちの魂をしっかり捕らえて守ってくださる主がともにいてくださることをただ感謝したいと思います。

“奔流が私を押し流さず
深い淵が私を吞み込まず
穴が私の上で口を閉じないようにしてください。” 詩篇 69:5

今日はFM花巻のラジオ番組で**さんがご自身の震災の経験をお話するそうです。どうぞお祈りください。

佐々木真輝

これまでを振り返って

みなさん、おはようございます。
昨日、東京の某神学校で学んでいる神学生の修士論文のためのインタビューに応じました。前々から質問内容は知らされていて、その中の一つが「牧会を振り返っていくつかの時期に分けられるとしたら、どのように分けられますか?」というものでした。時期を分けるというのはなかなか難しかったですが、ただ、はっきり分かったことがあります。それはどれほど皆さんの忍耐と励ましによって支えられて来たか、そして神様ご自身の愛と忍耐の大きさです。もうこれは間違いなくはっきりしていることでした。
自分の足りなさや失敗、後悔している判断など挙げれば切りがありません。それゆえに謙虚にさせられるのですが、それにも増して与えられてきた愛と忍耐に感謝のほうが上回ります。とても良い振り返りのときを与えられました。

“私たちの主の恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに満ちあふれました。” 1テモテ 1:14

今日は****さんの誕生日です。祝福を祈ります。
婦人会と祈祷会はいつもどおりあります。

佐々木真輝

朝聖書を読む意味

みなさん、おはようございます。
昨日は神学校の関係でアメリカのリーダーたちとのミーティングがありました。私の英語力では半分くらいしか聞き取れていなかったのですが、後で確認したらだいたい中身は理解できていたのでほっとしました。でも内容に関してはショックというか、困ったなあというもので、疲労感と共に気持ちの落ち込みがありました。そのとき、朝読んだ聖書の箇所がふと思い出されました。
今年は「日々の聖句(ローズンゲン)」という聖書日課を使っているのですが、今日の聖句として与えられた聖書箇所が、自分の頑張りや我慢ではなく、神様が愛してくださっていることとイエス様ご自身が忍耐していてくださることに心を向けるように思い出させてくれて、気持ちを前向きにすることができました。

“主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐に向けさせてくださいますように。” 2テサ 3:5

佐々木真輝

不都合な真実

みなさん、おはようございます。
かなりの確立で近い将来起こると言われている南海トラフ地震についての特別番組がドラマ形式で放送されていました。12年前の東日本大震災を思い出す場面もありましたが、違和感もありました。恐らく、あれほどの巨大地震があれば原発がどういう状況かがすぐに確認され、報道されるはずなのですが、全く何も触れられていませんでした。エネルギー問題で原発再稼動を推進しようとしている国の動きに水を差すことを控えたのかどうかは分かりませんが、未だに福島第一原発の燃料デブリ取り出しの見通しがついてない解決の難しさや家に帰れずにいる人たちがいることを考えたら、その問題は避けて通れないはずなのに、災害について考えることを呼びかける番組としては大事な視点を欠いてはいないかと思った次第です。
本当に問題の解決に取り組もうとしたら、たとえ難しくても本質的で避けられない「不都合な真実」に向き合う必要があります。神の愛と救いの恵みについて語る時に、恵みの大きさだけでなく、私たちの罪の問題と、罪に対する神の裁きという厳しい事実に向き合わなかったら、本当の解決には至りません。ただ感謝なことに、神様の恵みの大きさは、私たちがその辛い事実に向き合う勇気も希望も与えてくれるのです。

“…しかし、罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました。” ローマ 5:20

佐々木真輝

2023-03-05 新しいいのちに歩むため

2023年 3月 5日 礼拝 聖書:ローマ6:1-11

 まもなく震災から12年です。その後も各地で様々な災害がありました。その度に聞くことばに「早く元にもどれるように」とか「元の暮らしに戻りたい」というものです。けれども、冷たいことを言うようですが、遅かれ早かれ「元の生活に戻ることはない」ということに気付きます。亡くなった大切な人は戻って来ませんし、破壊された町はすっかり様変わりします。それでも、多くの人は、何とかその状況に慣れて普通に暮らせるようになります。元には戻れないけれど、喪失を受け入れ、前とは変わってしまった生活に慣れて、新しい希望を見つけ、人生を取り戻すことができるのです。

毎月一度、2022年度の主題「主の回復の年」にちなんでいくつかの箇所を開いて来ましたが、今日は最終回になります。続きを読む →

気付かないところで

みなさん、おはようございます。
ある方が教会の前に落ちていた紙を拾ったら、牧師に対する暴言が書いてあったので気をつけてくださいと知らせてくださいました。何が書いてあったかは分かりませんが、ちょっと考えさせられました。心当たりはないのですが、それでも意識しないで誰かを怒らせてしまったのかも知れません。ただの八つ当たりや嫌がらせかもしれませんし、過去にあった何かのやりとりの中で怒りや恨みを抱えている人がいるのかも知れません。もし、自分に落ち度があったり、傷つけたり、示すべき愛や敬意を示していないことがあったなら気付かせてもらいたいと思います(そういうことは十分にあり得ますし)。
過去にも数は多くないですが、そうした暴言をぶつけられたり、ひどい態度を取られたことがありますが、鋭い破壊力のある言葉には傷付きますから、今回の出来事を教えてくださった方も内容を伏せてくださったことには感謝しています。今回のことは驚きましたが、一つの戒めとして受け止めたいなと思います。

“正しい人の心は、どう答えるかを思い巡らす。
悪しき者の口は悪を吐き出す。” 箴言 15:28

佐々木真輝

不快な季節が

みなさん、おはようございます。
花粉症仲間には辛い季節がやって来たようです。まだ冬が終わったわけではないのに、花粉はすでに飛び始めていて目や鼻に来ます。不快なことではありますが、ちゃんと季節が巡っているし、体の免疫機能もちゃんと作動している証拠でもあります。そう思ったからといって症状の辛さがなくなるわけではありませんが、物事の良い面も見えると少しは気分も良くなります。
物事の良い面を見ることは、問題自体を解決することではないかもしれませんが、感謝を生み出したり、違う視点で問題を見られるようになったり、何かに捕らわれていたことから解放するような効果があります。

“主に感謝することは 良いことです。
いと高き方よ あなたの御名をほめ歌うことは。” 詩篇92:1

今日は****さんと****さんの誕生日です。祝福を祈ります。

佐々木真輝