2024年 7月 7日 礼拝 聖書:使徒の働き 8:26-39
世の中に様々な人がいるように、神様の家族としての教会にも、実に様々な人がいます。国が一つの価値観や方向性を国民に押しつけるようなら全体主義国家といって、だいたい暴力的で、いびつな社会になります。教会も多様性を失って特定の価値観を押しつけたり、似たような人たちだけが集まるようになったら、やはり健全さを失ってしまうことでしょう。初代教会で典型的な例は、一部のユダヤ人クリスチャンが異邦人クリスチャンにユダヤ人が守っている律法や習慣を守るよう強要することが度々あり、教会がその主張に染まってしまうことがありました。それは健全な福音理解をねじ曲げ、キリストにある自由を失わせました。
しかし多様性を理解し、うまく活かせないと、混乱が生じます。教会は誕生した新約聖書の時代から同じキリストを信じ、同じ福音、同じ信仰を持っていますが、同時に人種、文化、話す言葉、立場の違う者たちの集まりであり、そのためにお互いに違う考え、価値観がありました。そのために、たびたび混乱し、争いになることもありました。それは今も同じです。続きを読む →