みなさん、おはようございます。
最近、「金継ぎ」というものをやりはじめました。金継ぎというのは、割れや欠け、ヒビの入った陶器や磁器の皿やお椀を漆で貼り合わせ、金粉の混じった漆で表面を飾って修復する古くから伝わる技法です。もちろん、本物の漆や金粉は高価なので、入門用には接着剤や合成樹脂を使い、金粉の代わりに真鍮の粉を使います。
一度割れたり欠けたりして使い物にならなくなっものが、元通りになるのではなく、割れ目や欠けの跡が残されたまま、しかし金で美しく装飾され、味わいのある模様となる姿は、何か欠けのある私たちに対する神様のみわざに通じるものがあります。間違いや足りなさ、欠けの多い私たちを完璧な別人ではなく、傷跡は残りながらも癒され覆われ、味わい深い者とされると考えると、一人ひとりの個性がとても素敵に見えてきます。
“私たちは、この宝を土の器の中に入れています。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものではないことが明らかになるためです。” 2コリント 4:7
佐々木真輝