受難日に

みなさん、おはようございます。
昨日の聖書日課の箇所が最後の晩餐の箇所でした。パンと杯を分け合うことを教えた箇所ですが、それらは私たちの罪のための十字架での苦しみと、新しい契約のために流される血を意味しています。しばしば、この記念の時に「悔い改め」をもって望むよう教えられますが、もっと大切なことは感謝と喜びをもって主のなさったことを思い出し、受け取ることです。私たちはすでに赦しの中にあり、新しい契約の中にあって、新しく生きる者とされているのです。
今日は受難日です。どういう心持ちで過ごすのが相応しいのか、いろいろな考え方がありますし、いつもと同じように職場に向かって仕事に集中しなければならない人も多いことでしょう。深く考えたり、静まって過ごすことは難しいかもしれませんが、今日という日に生きていられるのは、イエス・キリストの十字架の苦難と復活によることなのだと、謙虚な心で過ごしたいと思わされます。

“キリストは自ら十字架の上で、私たちの罪をその身に負われた。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるため。その打ち傷のゆえに、あなたがたは癒やされた。” 1ペテロ 2:24

佐々木真輝

伝承館

みなさん、おはようございます。
家族そろって休日を取れましたので、陸前高田の津波伝承館に行って来ました。震災に関する資料や証言はそれこそ膨大にあるはずで(私の本棚も震災関連の本だけで二段分あります)、それをまったく知識のない人たちに事実を伝え、防災意識を高めるためにまとめ上げるのは大仕事だなと思いましたが、そういう意味ではよく考えられ、展示されていました。後の時代の人たちに伝えるべきことが伝えられ、役立つことを願うばかりです。
信仰の歩みの中で経験したことや教えられたことを次の世代に語り伝えていくようにと、聖書では何度も教えています。警告であれ、励ましであれ、失敗とその中での恵みであれ、神様がどんなに恵み深く真実な方かを私たちの物語を通して伝えることができたら、一つの大きな役割は果たせたと言えます。

“後の世代の者 生まれてくる子らがこれを知り
さらに彼らが その子らにまた語り告げるため” 詩篇 78:6

今日は午後2時から(少し早まる可能性もあります)故****さんの納骨式があります。お祈りください。

佐々木真輝

2023-04-02 いつまでも残るもの

2023年 4月 2日 礼拝 聖書:コリント第一 13:13

 新年度に入り、最初の主の日は受難週のはじまりです。そして今年度は70周年を記念するいくつかの事業を行おうとしています。

およそ2000年前にイエス様が十字架への道のりを歩まれたことと、70年前にひとつの宣教師家族が川岸で伝道を始めたこと、そして今私たちがここにあることには深いつながりがあります。

教会の歴史は、イエス様がなしてくだったこと、教えてくださったことを世界中に拡げながら、それらを世代を超えて伝え続けて来た歴史です。二千年前のローマ世界のクリスチャンたちと現代の私たちでは話す言葉も、服装も、食べ物も、習慣も、社会の仕組みもかなり違いますが、同じ信仰、同じ希望、同じ愛に生きています。続きを読む →

エイプリルフールですが

みなさん、おはようございます。
今日は4月1日ということで「エイプリルフール」でもあります。小さな嘘から新聞社が出す壮大なジョーク記事まで飛び出すことが許される日という変わった風習がどこから始まったのかは諸説あってよく分からないようです。嘘は良くないのは確かですが、情報統制する独裁的な政府が「嘘は良くないからこんな風習に乗るな」と皮肉にも国民に呼びかけるようなことを聞くと、少しくらいの嘘やくだらないジョークを言えるくらいの方が人間らしくも思えたりします。
エイプリルフールの善し悪しは別として、以前読んだ心理学者が書いた『子どもと悪』という本をとても印象深く覚えています。悪い事は悪いことなのですが、子どもの発達段階の中であまり大ごとにならないような小さな悪の体験が成長のためにとても大切な意味を持っているらしい、ということにはっとさせられました。罪に堕ちたこの世界に生きる中で、意図せず、また自分を守るために悪を行ってしまう、そんな私たち人間の罪をも神様は成長の力に変えてくださるという恵みとして見ると、どれほどこの世界に神様の愛が注がれているかと思われます。大人になった私たちがすべきことは自分自身が神様の愛と恵みに応えて、なによりもまず神と隣人を愛する者になっていくことなのでしょう。

“神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。” ローマ 8:28

佐々木真輝

終わりは近い

みなさん、おはようございます。
桜の開花が予想よりさらに早そうだということで、昨日、北上市の「さくらまつり」の日程が繰り上げられることが発表されていました。桜の季節が早まるということは、スギ花粉の季節の終わりも近づくということなので、それはとても有り難いことです(もっとも、他の花粉や物質に反応する人には原因が一つ減るだけですが…)。桜が咲いたらしっかり楽しみたいと思います。
イエス様の再臨が近づけば、それだけ私たちの苦しみの終わりも近づくというものです。その日を待ち望み、自分の歩みに気を配り、ますます互いに愛し合うことに熱心でいましょう。主の日にはすべてが報われ、慰められれ、喜びにあふれることができるのですから。

“万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。” 1ペテロ 4:7-8

佐々木真輝

後悔先に立たず

みなさん、おはようございます。
近所の庭先で立派な梅の木に、こぼれるばかりに花が咲いていました。梅の花を見る度に、処分してしまった紅梅を思い出します。今の家に越してから、婦人会の皆さんとお花見に行ったときに立ち寄った植木市で買い求めて植えたものでした。それほど大きくならないうちに素晴らしい花を咲かせ、甘い匂いが漂い、とても気に入っていました。ですが、それとともに大量のアブラムシが着くようになってしまいました。ちゃんと対策をすれば良かったのですが、今も昔もその手入れをちゃんと出来ず、結局伐採することにしてしまったのです。今でも心が痛みます。
せっかく始めた良いことも、いろんな事情で止めてしまうことがあります。もちろんキャパオーバーだったり、人生の目的から大きくずれてしまうなど、やめたほうが良い場合もありますが、時にはずいぶんと身勝手な理由のこともあります。木を切る前によくよく考えて後悔のないようにしたいです。

“イスラエルの子らは、その同胞ベニヤミンのことで悔やんで言った。「今日、イスラエルから一つの部族が切り捨てられた。” 士師記 21:6

今日は****さんの誕生日です。祝福を祈ります。
婦人会と祈祷会もあります。

佐々木真輝

桜はすぐそこまで

みなさん、おはようございます。
昨日は牧師会で、宮城県在住のO先生から「仙台では桜の開花宣言が出た」という話しを聞きました。軽い冗談のつもりで「もう咲きました?」と聞いたのですが、思いがけない答えにちょっとびっくりしました。まだ3月なのに…さすがに「1953年の観測開始以来最速」だそうです。この調子だと展勝地の桜もだいぶ早く咲きそうですね。
春の花はどれも美しく、心躍らせますが、桜は特別な感じがあります。葉っぱが開く前に一気に咲き誇ってぱっとはかなさにいろいろと感じ入るのですが、それも毎年咲くことを知っているから味わえるものかもしれません。咲く前から散る話しもなんですが、桜の花は散ってもそこに木が残っているように、この世界のあらゆるものが移ろい、去ったり消えたりしても神のことばはいつまでも立ち続けます。

“草はしおれ、花は散る。
しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ。」” イザヤ 40:8

佐々木真輝

2023-03-26 人は変われる

2023年 3月 26日 礼拝 聖書:テトス3:3-8

 子どもの頃、通学に使っていたバスは岩手県南バスでした。それがある年、県内の各バス会社が合併して「岩手県交通」となりました。合併して間もない頃、路線を走っていたバスの車体には、「岩手県交通」という新しい名前が書かれていましたが、バス自体は排気ガス臭い古い車体のままでした。

クリスチャンになった喜びの時期には新しい人として歩めるという喜びと期待がありますが、その時期が過ぎると、多くの人は名前が変わったバスのように神の子とされたという新しい名前にはなったけれど、自分自身は古い人のままであることに気付きます。そして人は本当に変われるのかという問題に直面するようになります。続きを読む →

喜びの共感

みなさん、おはようございます。
連日、野球の話題ですみません。でも、一昨日の劇的なサヨナラと昨日の大谷VSトラウトでの終幕というドラマは、出来すぎていて、野球少年漫画でもこんなベタなストーリーは描かないだろうというようなことをやってのけてしまいました。そしてどの試合でも、もちろんみんな真剣なのですが実に楽しそうにやっていたことです。勝利はもちろん嬉しいですが、そんな楽しむ姿に共感させられました。
私たちの歩みも戦いも、いつも優勝できるものではないかもしれませんが、勝利に関してはイエス様がすでに勝利してくださったので、私たちがイエス様と共にあるゆえに勝利者に加えられています。ですから目の前の勝敗に一喜一憂せず、神様が与えてくださった日々と、主にある交わりを喜び、楽しんでいきましょう。難しい事は分からずとも、その喜びは多くの人たちの心を動かすに違いありません。

“あなたを慕い求める人たちがみな
あなたにあって楽しみ 喜びますように。
あなたの救いを愛する人たちが
「主は大いなる方」と いつも言いますように。” 詩篇 40:16

今日は婦人会と祈祷会があります。

佐々木真輝

盛り上がりの陰で

みなさん、おはようございます。
昨日は劇的な逆転サヨナラで準決勝を突破したWBCですが、今日はいよいよアメリカとの決勝戦。もちろん楽しみではありますが、昨日はもう一つ、大きなニュースがありました。総理大臣がウクライナを電撃訪問したということです。日本が行って何が出来るのか、という疑問もありますが、政治的には重要なことだというのは理解できます。ただし、これが本当に平和に貢献することになるのか、あるいは世界の対立を深めるのかはまだ分かりません。
野球で盛り上がるのは楽しいのですが、それどころじゃない現実もあるのがこの世界ですね。戦争に限らず、私たちの間でも、日々の暮らしに様々な戦いがあります。どちらの場合も、平和を実現し平安をもたらすのは私たちの知恵や力ではなく、イエス様の恵みです。

“わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。” ヨハネ福 14:27

今日は*****さんの誕生日です。祝福を祈ります。

佐々木真輝