2021年 5月 30日 礼拝 聖書:ヨブ記1:1-22
苦しみを経験すると、私たちの心には「なぜ」という問いが生まれることが多いかと思います。
先日『神とパンデミック』という小さな本を読みました。昨年来の新型コロナの世界的流行という状況を踏まえて、近年最も注目される神学者が書いたものです。その本の中で心を捉えた文章がありました。新型コロナをめぐってはキリスト教会や世界で様々な質問が出たけれど、著者は「私が聞いた答えの最良のものは「なぜですか?」という問いへの答えではなく、「何ですか? 私たちにできることは何ですか?」という問いへの答えです」と記していました。
新型コロナによる世界的なパニックだけでなく、10年前の震災の時も、そして、私たちが個人的に経験する様々な苦難の時に、クリスチャンたちが開く聖書の一つがこのヨブ記だと思います。続きを読む →