2023年 7月 2日 礼拝 聖書:ルツ記2:1-13
月に一度、年間主題に関連した箇所を開いていくシリーズですが、今日は有名なルツの落ち穂拾いの物語を取り上げます。
ルツ記は士師記とともに、出エジプトの時代と王国時代の間をつなぐ、とても大切な役割を担っています。モーセやヨシュアという偉大な指導者を失ったイスラエルは、王国時代に入るまで非常に混乱した時代の中にありました。人々は自分が良いと思うように勝手に生きていました。それは自由であるようで実のところ心に住み着く罪に囚われた生活になってしまい、宗教も道徳も社会も大混乱でした。神様は度々イスラエルの民を懲らしめるために他の国々がイスラエルを責め、奪うことを許しました。その度にイスラエルの民は神に赦しを乞い、助けを求めます。すると、神様は士師と呼ばれる指導者を起こし、苦境から救うのですが、しばらくするとまた元に戻ってしまう。そんなことを繰り返していました。
しかしそんな時代でも、アブラハムの子孫を通して世界に祝福をもたらすという神様の約束は反故にされることなく、目立たない存在でああっても、神に信頼し、希望を置く人々を通して守られていたことを示すのが、このルツ記です。続きを読む →