2020年 5月 10日 礼拝 聖書:マタイ26:1-16
先日の葬儀では、ある意味貴重な体験をしました。新型コロナの影響で、人数が少なかったというだけではありません。火葬で待っている間も、持ち込んだ飲み物以外は飲食禁止になっていましたので、1時間半の間、普通なら何かつまむものがあって会話が止まっても何とか間が持つものですが、ちょっと手持ち無沙汰で、みな自分のペットボトルを持ったまま時折お話をし、その後また沈黙が流れるというような時間がしばらく続きました。
それでもポツポツと**兄の思い出や、十七年前に亡くなった**姉の思い出が語られ、ほんの少しだけ、お二人の人生に触れることができました。終わり頃にはかなり暖かい雰囲気になりました。
こうして、亡くなった人の人生を語ることは、生きている者にとってはとても意味のあることです。親であれ、肉親でなくても人生に影響があったり、関わったりした人との思い出や、彼らが後の時代に託した願い、時には彼らとの間にあった葛藤やいろいろと割り切れない思いなどが、やはり今の自分を作っています。続きを読む →