2020年 7月 19日 礼拝 聖書:マタイ27:1-14
私たちにとって、どんな時でも神がともにおられるという信仰は、心と人生の大きな支えです。しかしそういう私たちにも、足元が揺らぎ、信仰がぐらつくような事があります。
マタイの福音書が書かれた時代は、そのような危機的な状況でした。教会には多くのユダヤ人がいましたが、彼らにとって、衝撃的な出来事が起こりました。ローマ軍によってエルサレムが壊滅させられ、神殿が完全に破壊されてしまったのです。ユダヤ人にとっては精神的な支柱が失われたとも言えます。旧約聖書で預言されてきた、約束の民の回復がどうなってしまうか心配な状況です。そういう人たちに向けて書かれたのがマタイの福音書でした。続きを読む →