2022年 6月 19日 礼拝 聖書:マラキ4:1-6
上下二巻に分かれている物語は長いですけれど、読み応えがあります。上巻の終わりは、物語の小さなクライマックスとなりますが、次の下巻に続く物語への期待をいだかせるような場面やセリフで締めくくられます。次はどうなるだろう、あの謎はどのように解かれるのだろう、あの登場人物の運命はどうなるのか。前編と後編に分かれている映画にもそういう面があります。映画の場合はとくに何ヶ月も、時には一年をおいて後編が上映されます。そのようなワクワクがあるとき、上巻だけ読んで終わるということはありません。逆に、下巻から読み始める人はまずいません。そんなことをしたら、上巻を読んでいないと分からない登場人物や背景となっている出来事に気づけず、物語の世界に入り込むことができません。
聖書全体は、旧約聖書という上巻と新約聖書という下巻からなる一続きの物語です。もちろん物語といっても神話や空想物語ではなく、歴史の中で確かに神様が語りかけ、働きかけ、それらに人々が応答した物語です。続きを読む →